2013年11月16日

宇宙に届く「未来新聞」



 「描く」ことも「書く」ことも内なる自分に出会い、創造力を使ってそれを表現していくという点で、よく似ている。タッチドローイングで描くことに力を入れてきたが、どうやらここにきて、私は書くことも再開したいと思い始めた。

そんなとき、タイミングよく仙台で開かれた、熊谷圭子さんの「書くワークショップ」に参加できた。熊谷さん(以下「圭子さん」と呼ばせていただく)は、長年某テレビ局の記者として活躍されてきたが、被災されてから人生のコースが大きく変わったという。人を惹き付ける魅力に溢れた方で、最初に出会ったときに何故か初めて会ったとは思えない懐かしい感覚があった。

圭子さんは、子どもの頃から書くことが好きで好きでたまらなく、日記はもちろんのこと、海外に複数のペンパルを持ち、家族の家庭新聞まで作っていたという。

私はそれを聞いた瞬間「ああやっぱりこの人でよかった!」と、信頼と安堵感とともに、体からワクワク感がみなぎってきた。

好きなことに情熱を持って取り組み、探求を続ける人は輝いている。そんな人の場に集まってくる人たちもまた、内に輝きを持っている。

ワークショップはただ書くというだけでなく、グループで文章を回覧のように回していき、即興的にストーリーを付け足して組み立てていったり、10年後にばったり出会ったという想定でパートナーが自分にインタビューをしたりと、想像力と創造力をかきたてるワークが組み込まれていた。

10年後の自分になりきると、不思議なことに、相手の質問に対する答えがツラツラと出てくる。それも、自分でもビックリするようなことばかり。頭とかけ離れた世界が、口から勝手に出てくるのである。

最後に、この10年後のインタビューに基づいて未来新聞を作るというワークがあった。一枚の紙を渡され、そこに記事を書いていくのであるが、いったん書き始めると手が止まらず、一気に書き上げた。インタビューでは頭とかけ離れた世界が口から出たが、今度はこんなことがあんな短時間でよく書けたなと思うことが、ロケットを打ち上げるかのごとく指から発射された。

あまりにも壮大なのでビックリしてしまったが、人間って頭以外の部分は案外これくらいでっかい夢を持っているものじゃないかなと思った。

ここにシェアしてみたい。


+ 未来新聞 +
20231114

「日本から始まった新しい生き方・社会が世界へ広がる」
クリエイター 倉田順子さんにインタビュー

「日本人にとって、周りの人の目を気にしないで自分を表現すること、これが長年の間かなり大きな壁になっていますが、この壁となっている要素を取り除くだけで、自然に流れ始めます」と語る倉田順子さん。

29歳から20年間アメリカに居住、その後日本に戻り、自分にしかできないことを始めると決意し、当時主流であった理論、概念、通説をまっこうから覆すことで、全く新しい流れを創り出した「風を起こす女」。倉田さんの根底に流れるものは「過去を力に変える」と「自分を信じる」ということ。

「結局、魂のストーリーというものを一人一人が持っていて、いかにそれに気づき、その道を歩いていくかということです。「既に出来上がっているもの」ではなく、今から未来へと繋がるものを過去の智慧から引き出して創り出していくことです。その時に最も大切なのは、自分の感性・感覚です。10年ほど前まで、病める日本には様々な社会問題がありましたが、今この社会へと移り変われたのは、人間の意識の変容が要となっています」と語る倉田さん。

倉田さんは、「魂が表現する絵」と呼ばれるタッチドローイングとの出会いをきっかけに感性を磨き、そこから派生的に創出された作品をベースに、多次元が集約された新しいタイプのカードをはじめ、数々のグッズを世に送り出している。このどれもが、多次元的に意識の深部に働きかけ、人それぞれの奥深くに眠っている可能性を引き出すサポートをする。

この他にも思うがままに綴った「   」、タッチドローイングの絵と音と文章をひとつにした「   」など、数々の作品の出版を手掛けている。

ワークショップでは、タッチドローイングをはじめ内的成長・進化のための様々なワークを日本各地および海外でも行っている。お馴染みの、森の中での長期合宿タッチドローイング・リトリートは「人生を変える儀式」と呼ばれるほど深い気づきをもたらし、2年先まで満席状態である。

「私のワークは常に進化しています。これからも、皆さんと共に喜びと表現の輪を広げて行きます」

写真:倉田さんの著書と、インスピレーションから出来上がったカード。従来のものとは全く異なる概念を取り入れた。
(記事はここで終わり)


よくまあ、こんなことを書けたものだ。一体何サマなの?

イカサマ?

イカ様でもタコ様でもいいではないか。

魂はこれくらいでっかい夢をもっているものなのだ。書く魔法の力を乗せた夢ロケットが、宇宙へと発射された。

圭子さんは、「書くときはワープロにタイプするのではなく、手にペンを持って直に書くのです。そのほうが真実が出て来やすいです。ハートから指へと出力されるのです」とおっしゃる。

ハートから出たものが腕を伝わって指へと出力される。これはタッチドローイングと全く同じなのである。

圭子さんの「書くワークショップ」は、仙台や東京で開催されているが、今後はさらに色々な地域へと広がっていくのではないかと思う。次回が楽しみである。

熊谷圭子さんのホームページ:http://www.hadashinok.com






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