2009年1月8日

アセンションという言葉、嫌いです

はっきり言って、「アセンション(次元上昇)」って言葉嫌いです。

「アセンション、アセンション」って、なんだかみんな浮き足立っている感じがして仕方ありません。あるコンセプトを頭だけで理解して、宙に浮いてしまっている感じがします。本や情報の受け売りで現象にとらわれると、現実逃避に陥ってしまいます。自分が今やるべきことをしないで、空に向かってそのときを待っている人の姿が浮かびます。

今日、ある方のアセンションに関する日記に共感しました。地球の波動が上がっていくから、それに乗り遅れないように、スムーズに移行できるように、自分の波動を上げようとスピリチュアルグッズを買い集めたり、テクニックを身につけようとしたり、ひどい場合には貨幣経済が崩壊して、「そのとき」がやってくるから働かないと言っている人や、やって来る光の波にうまく乗ってしまえば楽な五次元へ行けるという考え方が、私も気になります。

すごく違和感を感じます。私だけでしょうか。

私は、フォトンベルトのことを少しウェブで読んだだけで、アセンションに関する本を一冊も読んでいないので、こういうことを言う資格はないかもしれません。

でも、日記は自由に書くスペースだから、思ったまま書かせていただきます。

アセンションのコンセプトが、現実逃避の原因になっていないでしょうか。

地球の波動が実際に上がってきており、それに伴って人間の肉体や意識に変化が起きることも経験上わかっていますが、2012年でこの苦悩に満ちた三次元世界ともおさらばという考えを持つのではなく、自分がいるこの場所で、自分の足元、この人生を真正面から見つめて、精一杯自分にできることをして、「丁寧に」生きることが今一番必要とされていることではないでしょうか。

そのように地に足をつけて力強く生きる人が多ければ多いほど、よりスムーズに地球の波動は上昇していくのではないかと思います。宇宙→地球→人間という一方向ではなく、人間→地球→宇宙という方向も等しく重要であるように思います。

本来は、人間を通して次元を上げていくべきものなのですから、また、そのために肉体を持ってこの地球にいるのですから、それが少し遅れてしまっていようと、やはり人間はその努力をすべきではないでしょうか。

波動の低い人は淘汰されるからと無視しますか。
困っている人を見ても、あと3年ですべてが移行するからと放っておきますか。
キラキラした光がやってくるのを見逃さなければ、後は楽に行けるのですか。
ワクワクする人生って、楽しいことだけをしていればよいのですか。

私たちが多次元的な存在であることは、日々の生活の中でこそ学ぶことだと思います。物事をスピリチュアルな観点から見ることで、より高い次元から理解できるようになり、生きていることの素晴らしさに気づくものです。しかし、それであっても、現実を直視することを忘れてはいけないと思います。

あと2~3年 (?) で女性の子宮が閉じてしまうとか、子供は別の形でできるようになるとか、光がやってくるとか、ある友人が話していましたが、それが起こると起こらざるとに関わらず、それよりも今ここに生きていることを大切にして、重心をしっかり下に向けて現実的に、しかし高い視野から物事を捉えて、貴重な毎日を丁寧に過ごしていくことが求められているのではないでしょうか。

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