2008年9月21日

イソップ風(ふう)夢物語

先日、3つ見た夢のひとつを日記に書いたが、今日は2つめの夢について。ユニークな「材料」で作られたこの夢は笑える内容だが、そのメッセージ性は興味深かった。

夢:
「10年前に夫と私が旅行しているときのこと。使わなかったティーバッグがいくつか出てきて、荷物の整理をする時に邪魔になったので、処分したかった。ところがティーバッグは一箱になるほど数がなかったので、私たちは悪知恵を働かせ、真ん中あたりにインスタントの味噌汁やふりかけの袋を忍ばせて、空いているスペースを埋めた。そして、その箱をインド人が経営する店に売った。何も知らないインド人の経営者は、それを快く買ってくれた。

10年後、私たちは旅行することになり、たまたま同じ地を訪ねた。いくつか必要なものがあったので店に立ち寄り、そのときについでにティーバッグも一箱買った。

その箱の右端に袋の取り出し口があり、そこから毎朝一袋ずつ出してお茶を作って飲んでいた。数日後、次の袋を取り出そうとすると、インスタントの味噌汁の袋が出てきた。『あれ?』と思い、箱のふたを開けて調べてみると、味噌汁のほかに、ふりかけの袋もいくつか出てきた。

『なんだこれ!』と腹を立てたそのとき、ふと気づいた。

それは、かつて自分がごまかして売ったものであった」

動物を使ったらイソップ物語にでもなりそうなこの夢。折しも日本では不正米の転売、中国では粉ミルク汚染の問題で揺れている。昨年あたりから食品の偽装事件が後を絶たないが、こういうものは、もう芋ずる式にどんどん出てくる。

ごまかしたり、だますようなことをすると自分に返ってくる。とても単純なことなのに、欲が出たばかりに間違いを犯す。

社会で起こっていることは個人にも当てはまる。個人で起こるから社会でも起こる。作用と反作用、裏と表。

うそやごまかしは、程度の差こそあれ、誰でもあると思う。誰でも陥る落とし穴。事件を起こした会社だけを責めるのではなく、これを教訓に、自分の行いや判断を見つめ直すときかもしれないと、この夢を見た後で思った。

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