2007年10月21日

地球に根付く

スピリチュアルだとか精神世界というと、すぐ「宗教」と間違えられたり(別に宗教が悪いと言っているのではない)、現実離れしている空想の世界と思われがちである。

しかし、知識だけが先行してバーチャルな世界にどっぷり浸かった生活をしている方が、ずっと現実離れしているのではなかろうか。

頭脳と創造力を駆使して経済中心でずいぶん便利な世の中を創って来たが、私たちはこの地球という生命体の上で命を与えられて生きているという事実を変えることはできない。

私は、以前はそんなことを考えることもなかった。ただ、毎日楽な生活ができることを求めて働き、適当に楽しければそれでよかった。仕事が忙しくて、でもそれで収入が増えて、好きなことにお金を使えるからまた一生懸命働いて、そんなことを何年か繰り返していた。贅沢をできることが真面目に働いたことへのご褒美だと錯覚していた。

あの頃は、空を見上げることもなかった。土に触れることもなかった。ただコンピュータに向かって、毎日黙々と仕事をしていた。今思うと、とても「現実離れ」していた。あの頃の私は、尾てい骨から地に向かって伸びるアース線のようなコードが、ないに等しいほど細かったのではないだろうか。「地に足が付いていなかった」のだ。

霊性に目覚めるとき、人は地に根付くことの大切さに気づく。というよりはむしろ、地に根付いた生き方をしている人は霊性が高いと言うべきだろうか。

これから自然も社会も激変する地球で生きていく上で、「グラウンディング」ができていることがとても重要となってくるだろう。マンションに住み、高層ビルで働き、バーチャルな環境でストレスにまみれ、自然と触れ合う機会を失いつつある今の私たちにとって、「地に足を付ける」ことは、これからを生きるために不可欠なこととなるであろう。

グラウンディングする=地に根付くには、瞑想や呼吸をするときに、尾てい骨や足の裏から吐く息とともに光のコードを地球の中心まで下ろして行って、中心と自分がつながるイメージをする。そして、地球の中心からのエネルギーをまた尾てい骨や足の裏を通して自分の体に引き上げる。最初はあまりつながりを感じないかもしれないし、イメージしにくいかもしれない。しかし、毎日続けていると確実に「コード」が太くなってくるのがわかるだろう。少しの時間でよい、続けることが大切である。1回、2回、3回と呼吸に合わせてエネルギーの上下運動を続けていくと、次第に太くて強いエネルギーのコードができ上がってくる。

やがて、まわりの自然の変化に敏感になってくる自分に気づくことだろう。そして、その自然の中で自分が生かされていることを実感するようになってくるだろう。すると、小さなことに感謝できるようになるだろう。自然とともに生きる、人はそこに行き着くのだと思う。

地に足が付いた人間の思考や行動は、確実に肯定的で現実的なものとなるだろう。表面的で仮想的な世界とはかけ離れ、結局、生きるということは「泥臭い」ことなのだということを知るに至るだろう。

混沌とした世の中である今だからこそ、立ち返って地球に根付く必要がある。

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